この記事を読むことでItheumについて理解することが出来ます。
目次
Itheum とは 結論 データ取引プラットフォーム
公式サイトの情報によると、Itheumとはweb3.0において、ユーザーが持っている『データ』を効率的に取引することができるプラットフォームです。
Itheumではメタバースにおけるデータの所有権を強化し、ユーザーが持っているデータに新たな市場価値を持たせることが出来る分散型データ交換所のことです。
みなさんが知っているCoinchekなどは『通貨』の取引所に対して、Itheumは『情報』の取引所となります。簡単に言うと、自分が持っているデータを企業などに提供することでその対価として報酬を受け取ることが出来る、プラットフォームです。
また、Itheumでは利用者のプライバシーをブロックチェーン技術により完全に保護するとともに、様々な法規制にも引っかかることのないように、利用者同士(企業と提供者)の双方にとって利用しやすいプラットフォーム作りを目指しているそうです。
Itheum の具体的なサービスについて
Itheumについて、利用者が企業に対して『データ』を提供するプラットフォームであることをお伝えいたしました。では、データが実際どのようにして提供されていくのか?これが重要ですよね。
データって言ってもいろんなものがあるよね?それを企業が買い取ってくれるの?
現在、企業がモノやサービスを作ってビジネスをおこなう際は、必ず何かしらのデータを参考にしながら事業を行いますよね。
例えば...
〇〇市では他の町に比べて、若い人たちが多いからカフェを作ろう
など、その町やサービスに沿ったペルソナ(ターゲットとなる人のこと)を設定していきます。このペルソナを設定するように企業がサービスを始めるときは何かしらのデータを元にプランを考えていきます。
このデータは企業にとって喉から手が出るほど欲しいもので、毎日死に物狂いでデータの収集や分析を行なっています。
この重要なデータですが、企業が普段どのようにして得ているかというと...実は個人からもらうことが多いんです。
実は、あなたもすでにあなたの情報を企業に渡しているんです..なんなら毎日のように送っています。
私は渡していないです。
いや、実は渡しているんですね、私も実は渡していますし、ほとんどの人が渡していますよ。
なんのこと?と思うかもしれませんが、これを考えてみましょう。
毎日あなたはインターネットやSNSにアクセスします。そこではあなたは自分の興味ある投稿を見たり、モノを買ったりしますよね。
実はそのデータがスマホを通して無意識のうちに自分の好みや嗜好を分析され、企業へと提供されているのです。その証拠にSNSを見ていると自分が気にななっている、商品やサービスが出てきませんか?つまりそう言うことです。
知らなかったです!だから最近は仮想通貨の広告ばかり出てくるのか...
情報を得た企業は、基本的に自分達で情報を独り占めしようと考えるわけですから、ユーザーの個人情報をデータ庫に閉じ込めて、何度も繰り返しそのデータを利用することでユーザーの趣味に合う製品やサービスが作成・販売が可能なわけです。
しかし、これって人によっては"ズルい"と感じませんか?
自分達は商品を購入したりしているだけなのに、企業はお金も儲かって、情報も手に入れられるなんて...
この不平等を解消するために開発されたのがItheumなのです。
Itheum の分散型取引市場がこの問題を解決する
Itheumはユーザーの同意とデータの共有について公平にすることを目指し、現在のように企業ばかりが優遇されているデータの収集モデルを変えようと試みています。
Itheumの目標は企業とそのデータの所有者の双方が、データの取引によって同じ利益を得られるようになること
また、Itheumでは企業がアプリやサービスを構築する際に、役立つデータ分析ツールを開発しています。この分析ツールはプライバシーも守られているため、データを共有した個人の情報が流出する心配も入りません。
Itheum Data DEX について
データ取引プラットフォーム : Itherum Data DEX
Itheum Data DEXとはItheumが提供している、個人データをオープンに取引することが可能なプラットフォームのことです。ここでは個人が自分のデータを提供することで、報酬が得られるとともに、企業側はそのデータを入手することが出来るためお互いにwin-winの平等な関係になることが出来ます。
例えば...
こちらはItheum Data DEXで募集されているデータ収集プロジェクトです。
このように、マーケットプレイスではデータ提供についての案件があります。例えば、この一番左の『Red Heart Challenge』を見てみると心臓に関する調査データが求められているようで、18歳以上の方であれば、誰でも簡単に応募が可能です。ユーザーはこの調査に参加することで企業からその見返りとして報酬を受け取ることが可能です。いわば、献血をして飲み物をもらえるイメージに近いのではないでしょうか?
この他のプロジェクトはまだ公開されていませんが、近日公開予定とのことです。
分析ツール Data CAT について
Data CATはItheumが開発した個人データを収集・分析するための企業向けPaaSのことで、Data CATを使用することで誰でも簡単にユーザーから有用なデータを収集し、収集したデータのトレンドやパターン視覚的にわかりやすく分析してくれるツールです。
例えば...
ヘルスケア関連企業の場合
人のヘルスケアなどの情報が欲しい企業へは、血圧・フィットネス・睡眠の質などの健康に関するデータを収集してユーザーのトレンドなどを可視化することができます。
金融機関の場合
ユーザーの支出のパターンに関する特定の傾向や、金融関係のアンケートを通じて得られたデータを収集することができるため、得られたデータのパターンにより、顧客の支出習慣に関する情報などを得ることが出来ます。
具体的にはこちらのサイトのような情報が得られるようです。
OKPULSE
こちらは、リモートワークを採用している企業で従業員の健康状態や、仕事へのモチベーションなどを確認し、従業員の健康管理などを手助けしてくれるサービスのようです。
ブロックチェーン技術でこのようなことが出来ると思うと非常に面白いですね。
Itheum とは まとめ
今回はItheumについて簡単に調査してみました。今回は公式サイトやブログを参考にしながら記事を作成しましたが、今後Twitterなどでも詳しい情報が出てくると予想されますので、ぜひ公式Twitterもチェックするようにしましょう。