お客様に上手くアプローチができない、個人売がなかなか伸びない... お客様にお声がけしても無視される... など販売員の方々には様々な悩みがありますよね。私も販売員時代はそんな悩みを持っている1人でした。
私は男ですが、女性のキャリアブランドの販売員として働いていたため、何度も応対には悩みました。
その後わずか半年も経たずに、全国の同期で1番の売上を上げる事ができました。
そこで今回は、アパレルの男性販売員が女性のお客様に応対する際に注意するポイントや、上手く応対する方法について説明していきます。
目次
男性販売員が心がけること4選
自分の存在を認識してもらう
まず初めに、自分の存在をお客様にご認識いただく必要があります。例えば、女性ブランドに男性スタッフがいる場合、
他のお客さんのお連れ様かな?
と普通であれば思いますよね。
そう思っていた時に、いきなり話しかけられたらとてもびっくりしてしまい、お客様との関係にも1枚壁ができてしまいます。
お客様と壁を作らないためにも、お客様の視界に入る位置で動的待機を行うことを心がけます。
これは男女どちらの販売員にも共通して言えることですが、お客様の後ろ側からいきなりお声がけをしてしまうと、お客様が驚かれてしまい、その後のお客様との応対に影響が生じてしまいます。
私も最初の頃はよく後ろからお声がけしてしまい、お客様をびっくりさせてしまっていました。
ポイント
動的待機はお客様の視界に入る場所で行うことを心がけて、自らの存在に慣れていただきましょう。
ファストアプローチは早過ぎず、遅すぎず
これは販売員あるあるで、アプローチのタイミングがわからない問題は非常に難しい問題ですよね。お声かけするか、しないか、私も最初はなかなかコツがつかめませんでした。
ファストアプローチのタイミングは、ブランドやお店ごとに異なると思います。
まず、ファストアプローチのNGワードとして、
ご試着もできますので、お声がけ下さい
などといったテンプレです。もちろん絶対に使うなとは言いませんが、テンプレばかり使っていてはなかなか成長出来ません。
私のおすすめはその日の天気などの何気ない会話からお声がけをすることです。
お客様側の販売員のイメージとしては売られそうというイメージが正直なところ多いと思います。
そのため、まずはこのマイナスのイメージを少しでも和らげるためにも何気ない会話からのファストアプローチが重要です。
また、一概にこれが良いとは言い切れませんが、お客様が商品を見ている場合は目安として、
お客様が商品の前で4-5秒立ち止まったら、お声がけしましょう。
例えば、入店して早々にお声がけされるのはどうでしょうか⁇
もちろん、お話しすることが好きなお客様はいらっしゃいますから、決して間違いではありません。
とはいえ、まだ店内も服も全然見ていないのにお声がけされるのがあまり好きではない方が多いと思います。
そのため、入店されてお店の空気感に少し慣れていただいてからお客様にお声がけすることで、お客様も心にゆとりを持ってお買い物を楽しむことができます。
ポイント
ファストアプローチは焦りすぎず、何気ないお声がけでお客様との心の距離を近づけていく
お客様のお召し物を誉めるときは心を込めて
この結論として言いたいのは、容姿ではなく、お召し物について話題にすべきであるということです。
もちろん女性同士や、男性同士ならば容姿を褒め合っても問題はないかと思います(あまりしすぎは良くないですが)。
ただ、仮に男性スタッフが女性のお客様に向かって、スタイル良いですねや、お綺麗ですね、などとお声がけすることはおかしいですよね。もちろん、ある程度距離が縮まり、違和感なくお話しできる場合は別ですが、最初にそれはいけません。
そのため、私は容姿ではなく靴やバッグ、アクセサリーなどのお召し物に目を傾けていました。
そこで心掛けていたことは、素敵ですね、かわいいですね、は十分褒め言葉ではありますが、珍しいですね、とお声がけするだけで嘘のようにお客様から反応をいただける確率が上がります。言葉の選び方はとても重要です。
理由は簡単です。
素敵ですねと言われても、そのお客様にとっては聞き飽きている言葉です。
そのため、お客様はありがとう〜程度でしか頭でも心でも考えていません。
確かに言われても、照れるだけかもしれないし、どのように反応したらわからないかもしれないです。
しかし、珍しいですね!だといかがでしょうか?
え、これって珍しいですか?とお客様も心の中で考えます。そうすることで自然と私たちスタッフとの会話が生まれていき、距離が徐々に近づいていきます。
もちろん良くあるブランドのバッグなどを褒めてもわざとらしいので、自分が見たことないデザインや形のものをお召しになられている時に使いましょう。
ポイント
褒めるときは容姿ではなく、お召し物について触れる。素敵ですねも禁句です。
女性の心を理解する(超重要)
これが最も基本でありながら、最も重要なポイントです。女性のお客様にお洋服を販売するということは、女性特有のお悩みを理解しなければなりません。
例えば、
- スカートの丈感がいいものが見つからない
- 足の付け根まわりが気になる
- 体のシルエットが気になる
このようにお客様はそれぞれのお悩みを抱えています。
スカートの場合、長すぎても、短すぎても抵抗があるので、膝丈くらいの長さを好まれる方が多いです。
そこでスカートを見られている方には、
膝丈くらいの長さなのでとても安心感のあるスカートですよ
とお声がけするだけでも、お客様から見える商品のイメージは変わってきます。逆にこれが、
綺麗で履きやすいスカートですよ。
なんて言っても全く説得力がないですよね。
また、パンツの場合はタックが入っているパンツであれば、太もも周りのハリ感などを隠すことができますよね。
このようにして、女性の気持ちを理解していきつつ、〇〇だから〇〇という説明を心がけ、女性のお客様特有の身体のお悩みがあるので、それらに寄り添ったお洋服をご提案することでお客様からの信頼も得られ、ご購入いただける場合もあります。
ポイント
女性がお洋服について気にされる点を学び、〇〇だから〇〇のように理由付きの説明ができるようになる。
まとめ
今回は男性販売員が女性のお客様の心を掴む方法について、私の経験談をもとにご紹介いたしました。今回ご紹介したことはあくまで、せっっ客方法の1つのパターンに過ぎません。あなた自身の方法が確立しているのであれば、そちらの方法を続けてください。
接客に正解はありません、お客様がお買い物を楽しんでくださった時、初めて正解と言えます。
現在、売上が伸びずに悩んでいる方やお声がけのパターンがテンプレート化してきている方々は、ぜひ実践して学んでいきましょう。