この記事はマイニングエクスプレスに勧誘されたり、家族・友人が加入していて気になる方向けの記事となります。
先日の持続化給付金の不正自給を巡る事件で、ネットの一部ではマイニングエクスプレスが関与しているとも噂されていますよね。
そんなマイニングエクスプレスについて今回は解説していきます。
結論から言うと、かなり黒に近いグレーな可能性があるから注意です!
目次
マイニングエクスプレスとは
マイニングエクスプレスとは、ウクライナにマイニング工場を構えているGPUを用いてマイニングを行っているとされる会社です。
投資家から集めた資金を元手にして、仮想通貨の『マイニング』や『レンダリング』の事業を行っているとされます。出資者はマイニングエクスプレスに投資することにより、マイニングを企業に代行してもらうという、いわば投資商品の1つの位置付けとなっています。
このマイニング代行ビジネスに加えて、紹介報酬(誰かを紹介すると、その紹介者紹介者が出資した額に応じて報酬を受け取れる)といういわば『マルチ商法』の手法をとっており、全国的に広まってきている投資です。
※マイニングとは
ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨の取引承認に必要となる複雑な計算(コンピューター演算)作業に協力し、その成功報酬としてビットコインなどを受け取ること
マイニングエクスプレスの儲けの仕組みとは?
前述の通りマイニングエクスプレスが収益を上げている仕組みは2つほどあります。
クラウドマイニング
クラウドマイニングとは、遠隔で暗号通貨の採掘(マイニング)を行うためのハードウェアを利用することです。
クラウドマイニングでは膨大な初期投資や技術知識なしで暗号通貨を採掘できます。
https://bitflyer.com/ja-jp/s/glossary/cloud-mining
このクラウドマイニングを行う企業(今回はマイニングエクスプレス)に投資することによ利、マイニング用のハードウェアを購入・管理・代行してもらるサービスです。
このマイニング、実は大量の電気を消費することも有名で環境問題の観点からも否定的な声も多くあります。また、マイニング時にハードウェアより大量の熱が放出されます。しかし、電気料金が安く、気温の低いウクライナに本社を構えるマイニングエクスプレスは効率よくマイニングをおこなうことができます。
そのため、他の競合よりもコストを低くしてマイニングをおこなうことが可能なのです。
クラウドレンダリング
レンダリングとは何らかの抽象的なデータ集合を元に、一定の処理や演算を行って画像や映像、音声などを生成すること。
https://e-words.jp/w/%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0.html
このレンダリングについてはマイニングで使用しているハードウェアの余っている力を利用して、レンダリングを行っているとされています。
以上が、マイニングエクスプレスが手がけているとされる事業です。
ここまでを見ると意外と稼げそうだけどどうなの?
マイニングエクスプレスが怪しい理由
マイニングエクスプレスが怪しいと言われているにはいくつかの理由が挙げられます。
①MLM(マルチ商法)の可能性が非常に高い
マルチ商法について簡単に説明すると、AさんがBさんに『いい投資話がある』と持ちかけ、Bさんがその投資を契約した場合、販売先からAさんに報酬が入ると言う仕組み。
この仕組みにより、多くの出資者が現れ、その集めた資金をそのまま報酬として支払っているのではないかと言われています。
これがどんな意味を表しているかというと...
そもそも事業利益による利益は出ていない
その証拠に通常の企業であれば決算時などに会社の財政状況や利益を公表するのが普通ですが、マイニングエクスプレスは公表をしていません。
これはもう、公表できない理由があるからなのではないでしょうか?
②EEXが上場停止となる
マイニングエクスプレスの報酬はEEX(イーサリアムエクスプレス)と呼ばれる仮想通貨で支払われています。そのEEXが上場していたCoinsbitと呼ばれる取引所がEEXの上場廃止を決めました。
この件について、マイニングエクスプレス社はCoinsbit側のサポート体制が悪いため、上場を廃止したと伝えているそうですがその真偽は不明です。
③予定事業が続々と延期になっている
マイニングエクスプレスでは現在行われているマイニングやレンダリングの他に複数の事業をローンチすると以前から公表していました。
しかし、現在に至ってもそれらの事業が行われた事実はなく、不明のままとなっています。
私が知人から聞いた話では、医療大麻やオンラインカジノに関する事業を始めると言っていたような...
④マイングエクスプレス社の社長である『カルロス・フジヤマ氏』の過去
マイニングエクスプレス社の社長であるカルロス・フジヤマ氏の過去についてご紹介いたします。
彼は以前、『D9クラブ』と言う詐欺グループの首謀者でした。こちらの詐欺被害については以前日本のニュースでも大きな話題として取り上げられ多くの被害者を生みました。
そのカルロス・フジヤマ氏がマイニングエクスプレスを日本に広めました。D9クラブはポンジスキームとして証明されたため、マイニングエクスプレスについてもポンジスキームであるとの懸念があります。